【本田美登里が占う】初戦勝利は絶対条件　カギは横山＆岩渕

五輪最終予選初戦勝利の鍵を握る岩渕（左）と横山（右から２人目）

サッカー女子リオ五輪アジア地区最終予選 日本―オーストラリア

（2月29日）
　初戦がオーストラリアで最後が北朝鮮という対戦順から見ても、初戦のオーストラリア戦に勝つことが絶対。鍵になるのは横山と岩渕だろう。

　２人とも小柄でドリブルがうまく、体の大きな選手が多いオーストラリアが苦手なタイプなので効果がある。しかもＵ―１７やＵ―２０日本代表でオーストラリアと対戦した経験があり、相手の特徴もよく知っている。今までの縦パス中心の攻撃とは違う戦い方ができるので、大儀見にこの２人を絡ませると面白い。

　澤が抜けた穴は精神面より守備面で大きい。澤は相手の攻撃を体を張ってはね返すだけでなく、危機を察知する能力が抜群。攻撃は宮間がいるので問題ないが、守備を考えれば、阪口と高さのある川村を組ませて中盤の守備を整備することも必要だろう。

　日程的には中１日が続くのでターンオーバーが不可欠。それでもフィールドプレーヤーが１７人しかいないので、ケガをしないことも重要だ。軸になる選手が欠けると大変なことになる。そのあたりも考えながら戦ってほしい。（元女子日本代表ＭＦ、長野パルセイロ・レディース監督）