Ｕ２３浅野　初ラツ１０番「チームの中心として戦う番号」

＜広島・横浜＞中沢（奥）のマークを受けながらボールを引き出す浅野

　宮崎キャンプ中の広島は１２日、今合宿初めての練習試合で横浜と対戦し、Ｕ―２３日本代表ＦＷ浅野拓磨（２１）が後半２２分から出場した。Ｕ―２３アジア選手権後に９日間のオフに入ったため、１０日に合流したばかり。チームに加わってまだ３日目ながら、元日本代表ＦＷ佐藤に代わって１トップに入り精力的に動いた。

　続いて行われた町田戦ではシャドーの位置で前半のみ出場し、計６８分間プレーした。初の対外試合は不発に終わったこともあり「まだまだ自分には足りないものがある。自分の特徴をもっと出していかないと」と本人は反省の表情。ただ、見守った森保監督は「体のキレは１００％じゃないけど、五輪予選の自信もあって、いいプレーを見せてくれた」と評価した。

　公式戦初戦となるゼロックス杯Ｇ大阪戦（２０日、日産）が１週間後に控えるため、過去にない急ピッチ調整が求められる。新たに背負う背番号１０も初披露した快足ＦＷは「チームの中心として戦わないといけない番号だけど、試合に臨むメンタルは変わらない」と語った。短い時間の中で、できる限り状態を引き上げる。