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田嶋氏が新会長就任!初の公開選挙制し「身の引き締まる思い」

[ 2016年2月1日 05:30 ]

笑顔で会見する田嶋幸三副会長

 日本協会は31日、都内で臨時評議員会を開いて初の会長選挙を実施し、田嶋幸三副会長(58)が原博実専務理事(57)を上回り、第14代会長に就任することが決まった。任期は2年。

 大仁邦弥会長(71)の後任として、3月下旬の役員改選で正式に新会長に選任される。国内スポーツ界では初の試みとなる公開選挙は、各都道府県協会やJ1クラブ、関連団体の代表者で構成される75人の評議員が投票。得票数は田嶋副会長が40、原専務理事が34、白票が1の接戦だった。

 田嶋副会長は「身の引き締まる思い。今の日本サッカーは順風満帆ではない。マニフェストを確実に実行することを含めて課題は多々ある」と抱負を述べた。19年からのJリーグの秋春制へのシーズン移行の必要性を訴え、18年~19年春までを3ステージ制にする具体的なプランも提示しており、秋春制移行への議論が加速することになる。

 今後は田嶋氏が委員長となる役員等推薦委員会で役員の人選を進める。34票を獲得した原専務理事の存在感は大きく「原専務理事とはマニフェストがかぶるところも多い。これからも一緒にやっていかないと」と説明。副会長などの要職でオファーを出す可能性が高い。公益財団法人法では2年に1度選挙を行う規定があるが、選挙管理委員長を務めた小倉純二名誉会長(77)は「4年の方が長期的な計画を立てやすい」と指摘。行政と調整し改選を4年に1度にする計画も浮上している。

 ◆田嶋 幸三(たしま・こうぞう)1957年(昭32)11月21日、熊本市生まれの58歳。現役時代はFWで埼玉・浦和南高、筑波大、古河電工(現J2千葉)でプレー。日本代表7試合出場。引退後にドイツ留学を経て日本サッカー協会で指導者や選手の育成に注力し年代別代表の監督、技術委員長や専務理事を歴任。10年から副会長。AFC理事で昨年5月からFIFAの理事も務める。

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2016年2月1日のニュース