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ゴン超えどっちが先?J開幕戦で寿人VS大久保 通算最多得点対決

[ 2016年1月14日 05:45 ]

大久保(左)と佐藤寿

J1第1節 広島―川崎F

(2月27日 Eスタ)
 2月27日に熱戦の火ぶたが切って落とされる今季Jリーグの開幕カードが13日、発表された。最大の注目は昨季王者の広島がホームに川崎Fを迎え撃つ一戦。FW中山雅史(48=JFL沼津)のJ1通算最多得点に並ぶ通算157得点のFW佐藤寿人(33=広島)と、同156得点のFW大久保嘉人(33=川崎F)の直接対決がいきなり実現する。

 J史上屈指のストライカー直接対決で、16年シーズンの幕が開ける。佐藤と大久保が、J1で積み上げた得点は157と156。中山の持つ最多得点記録の157に、佐藤が並び、大久保は1に迫っている。ともに82年生まれの33歳。同世代の両エースがチームの白星発進とともに、記録達成を懸けてピッチに立つ。

 佐藤は04年以降12年連続の2桁得点を継続中。昨季はU―23日本代表FW浅野ら若手の台頭もある中、先発の座を守って34試合で12得点を挙げた。13年連続2桁得点を目標に掲げ「嘉人は3年連続あれだけ(26、18、23点)決めている。自分の数字はすぐに抜かれると思うけど、こうやって同世代で争えるのは幸せなこと。FWとして常にゴールを取りたい気持ちは持ち続けている」と力を込める。

 一方の大久保は13年に川崎Fに移籍後は3年連続得点王を獲得。神戸に所属した12年は26試合4得点に終わり、戦力外同然で放出された。韓国リーグへの移籍を模索するなど「あの時は終わったと思った」と振り返るが、川崎Fで中村憲や大島ら能力の高いパサーを得て完全復活。「(J1通算得点記録を)抜くのは時間の問題。(佐藤と)2人で記録を伸ばせればと思う。周りはベテランというけど、まだ早い。まだまだ体が動くところを見せたい」と新シーズンに懸ける思いは強い。

 昨季の対戦は広島が2戦2勝。ホームでは4連勝中と川崎Fとの相性は良いが、J1開幕前の2月20日に富士ゼロックススーパー杯・G大阪戦、同23日にACL1次リーグ初戦を控えており、いきなりの過密日程をいかに乗り切るかが鍵。一方の川崎FはJ2千葉から元日本代表FW森本を獲得。セリエA通算19得点を誇るストライカーがフィットすれば、大久保のマークが分散する可能性もある。過密日程の緩和に向け、史上初の2月開幕となるJリーグ。両選手は昨季そろって開幕弾を決めており、今季も寒さを吹き飛ばす熱いゴールが期待される。

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2016年1月14日のニュース