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何よりも大きな勝ち点3…課題はボランチの守備 加茂周氏分析

[ 2016年1月14日 09:40 ]

北朝鮮戦でプレーする南野

U―23アジア選手権1次リーグB組 日本1―0北朝鮮

(1月13日 カタール・ドーハ)
 厳しい試合だったが、初戦に勝って勝ち点3を取ったことは何よりも大きい。勝因はいくつかあるが、まずは試合の入りが良く、前半5分にCKから先制できたこと。山中のキックの精度が高く、練習の成果が出ていた。前半は15分頃からリズムを失ったが、後半はだいぶ改善されていた。効果的な選手交代で全体の運動量が落ちなかったことも良かった。

 気になったのはボランチの守備があまり効いていなかったこと。大島と遠藤の位置が深く、特に前半は中盤全体が下がってしまい、北朝鮮に中盤から前線へいいパスを通されていた。前線の選手がきちんとコントロールした時は決定機になり、失点してもおかしくない場面があった。流れの中から得点できなかったことも課題だ。

 浅野を使わなかったことは、疲労や相手に見せなかったことなどプラスだが、大会の雰囲気に慣れさせるためにも、短時間でいいから使った方が良かったのではないか。中2日でタイと対戦するが、ここまで来たら新たなことを練習するより、コンディションをできるだけ整えるしかない。(元日本代表監督)

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2016年1月14日のニュース