松本の阿部が引退　７チームでプレー「僕の財産」

引退を発表した阿部吉朗

　来季Ｊ２の松本は１日、ＦＷ阿部吉朗（３５）が今季限りで引退すると発表した。

　今季の攻撃陣を支え、主に途中出場ながら２４試合で５得点。阿部はクラブを通じ「『反町監督を男にしたい。山雅の力になりたい』と思い移籍して来ましたが、J1に残留する事ができず、僕自身の力不足を感じました」と引退を決めた理由を説明。

　ＦＣ東京を皮切りに、湘南や磐田など７クラブでプレーした。Ｊ１通算２１４試合に出場して３６得点、Ｊ２通算９４試合で１９得点。「いろいろなチームを渡り歩き、多くの経験や友人ができたことは僕の財産」と、プロ１４年の歩みを振り返った。

　今後は「自分を育ててくれた、地元のつくば市で、サッカー人生で学んだ事を活かし、子供の頃の思いをかたちにして伝えて行きたいと思っています」とし、「自分の応援歌の『人生は上々だ』を作って下さったFC東京のサポーターの皆様、そして、僕を受け入れて下さったチームの方々、最後まで素晴らしい応援で支えて下さった松本山雅FCのサポーターの皆さまには、感謝の言葉しかありません。本当に長い間ありがとうございました」と感謝していた。