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戦術ダダ漏れハリル困った 17日カンボジア戦非公開練習困難

[ 2015年11月13日 12:10 ]

プノンペンのオリンピック・スタジアムで体操をする市民

 ハリルジャパンに新たな難題が浮上した。遠征中の日本代表は13日にW杯アジア2次予選カンボジア戦(17日)に向け、シンガポールからカンボジアの首都プノンペンに移動するが、現地での合宿で予定している「非公開」の練習が実施困難であることが判明した。

 日本協会ではすでに試合会場となる五輪スタジアムでの練習実施をカンボジア協会に要請済み。同競技場のピッチが今夏、人工芝に張り替えられたばかりで、慣れる必要があるからだが、問題はその会場の構造だ。各ゲートからの人の出入りが自由なため、日頃から子供の遊び場となっており、さらに客席では定期的にエアロビクスに興じる団体もいる。関係者は「周囲をシートで隠したりスタッフが見回るにも限界はある」と打ち明ける。戦術練習などの情報が外部から丸見えとなってしまうことになる。

 カンボジア戦には苦い記憶もある。9月3日の前回対戦(埼玉)でも試合前日の練習は冒頭の15分以外、非公開だった。しかし、ハリルホジッチ監督が先発メンバーや戦術を記した“マル秘”のカバー付きボードは突風にあおられ全て丸見えに。格下相手とはいえ、何が起こるか分からないのがアウェーの一戦だけに、不安要素は拭い切れない。

 そもそも人工芝にも不安を残す。ザッケローニ政権下の11年11月、W杯アジア3次予選の北朝鮮戦で、日本は人工芝の金日成スタジアムに苦しんで0―1で敗れた。寒暖差などピッチ条件は違いこそすれ、人工芝に不慣れであることは確かだ。年内最後の国際Aマッチ。実力的には日本の圧倒的有利は動かないが、ハリルジャパンは敵地ならではの難敵に足をすくわれないようにする必要がある。

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2015年11月13日のニュース