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清武、柏木、金崎が引いた守備打開…中田浩二氏分析

[ 2015年11月13日 12:40 ]

<シンガポール・日本>ボールをキープする清武

W杯アジア2次予選E組 日本3―0シンガポール

(11月12日 シンガポール)
 引いて守備を固める相手に苦戦が続いていたが、清武、柏木、金崎の3人の起用で打開した。特に清武が効いていた。

 柏木がボールを持った時に相手選手の間でうまく受け、少ないタッチではたいていた。これまでは中盤で相手に寄せられてつぶされることが多かったが、早くボールを離すので相手がマークしきれず、武藤や本田がゴール前に入るタイミングができた。柏木もいいリズムをつくっていた。パスをさばく山口とは違ってボールを動かすタイプ。清武をうまく使い、鋭い縦パスでトライもしていた。引いた相手対策としてはまずまずだろう。

 ハリルホジッチ監督はコンディションより柏木や清武を試すことに重点を置いたが、先発から外れた香川や山口、岡崎にもいい刺激で、チームが活性化する要素になったと思う。ただ後半、清武に代えて香川を投入すると前半の良さが消えてしまった。レベルの高い相手に香川は必要な選手だが、相手によっては清武の方がフィットするだけに、今後は使い分けをすることも有効かもしれない。(元日本代表DF)

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2015年11月13日のニュース