“鄭大世二世”川崎F安柄俊、北朝鮮代表で2戦「手応えつかんだ」

[ 2015年6月19日 15:54 ]

川崎FのFW安柄俊

 川崎FのFW安柄俊(アン・ビョンジュン、25)が、北朝鮮代表に選出され、6月11日のイエメン戦(ドーハ)、16日のウズベキスタン戦(ピョンヤン)に途中出場した。2試合とも後半途中からの出場でゴールは決められなかったが、貴重な体験に胸を躍らせた。

 安柄俊は東京・国分寺生まれの在日三世、横河武蔵野の下部組織でサッカーを始め、朝鮮高校、中大を経て川崎F入り、今年で3年目だ。1メートル83の長身を生かした空中戦だけでなく、ドリブルもできるストライカーで、鄭大世二世と言われている。

 「ピョンヤンの試合は満員ですごかった」北朝鮮代表では2トップの一角として起用された。背番号は10番で、期待の大きさが分かる。8日に羽田からドーハに向かってチームに合流、2日後には試合という慌ただしいスケジュール。A代表に招集されたのは11年のAFCチャレンジカップ予選以来だったが、「世代別の代表で一緒だった選手が半分ぐらいいたし、在日の選手もすんなり受け入れてくれているので、溶け込むのに時間はかからなかった」U-17W杯やロンドン五輪予選など世代別代表に選出された経験のある安柄俊だけに、溶け込むには時間がかからなかった。

 北朝鮮は66年W杯イングランド大会では1次リーグでイタリアを破って決勝トーナメントに進出、世界中を驚かせた。10年南アフリカ大会でも本大会出場を果たすなど、国技と言われて強化にも力を入れている。北朝鮮国内だけでなく、以前から金鐘成(元磐田など)、鄭大世(元川崎F)、安英学(横浜FC)、梁勇基(仙台)李漢宰(町田)ら、在日の選手が選出されて活躍している。最近では欧州で活躍する選手もいる。

 「サッカーが違うけど、うまさは劣るけど、球ぎわの激しさやボールに対する執念はすごくて、自分にも課題ととらえた。この2試合で、自分としても手応えがあったので、今後、生かしていきたい」と、安柄俊は目を輝かせる。川崎Fとはスタイルが違うが、サッカーの本質は同じ。祖国の代表に選ばれたことは最高のきっかけだった。

 8月には東アジア大会が開催される。北朝鮮も出場、安柄俊も再び代表選出の可能性があり、「新たな目標になります」。まずは、川崎Fで結果を出す。

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