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香川、恩返しVならず…クロップ監督最終戦で先制アシストも

[ 2015年6月1日 05:30 ]

<ドルトムント・ボルフスブルク>ドリブルで攻め込む香川(右)

ドイツ杯決勝 ドルトムント1―3ボルフスブルク

(5月30日 ベルリン)
 ドイツ杯決勝が5月30日、ベルリンで行われ、ドルトムントはボルフスブルクに1―3で敗れた。トップ下で先発した日本代表MF香川真司(26)は先制弾をアシストするなど奮闘。公式戦2試合連続で得点に絡んで上り調子でシーズンを終えたが、今季限りで退任する恩師ユルゲン・クロップ監督(47)の最終戦を飾れなかった。11日の親善試合イラク戦(日産ス)、16日のW杯アジア2次予選シンガポール戦(埼玉)に向け、1日に帰国する。

 精度の高いキックで最終ラインを切り裂いた。前半5分、香川は右サイドで中央からのパスを受けると、左足ダイレクトで絶妙のクロス。カーブをかけて最終ラインとGKの間にボールを落とし、走り込んだオーバメヤンの先制ボレー弾を演出した。ペナルティーエリア内には味方2人に対して相手は5人。中央の枚数は薄かったが、問題にせず「素晴らしい共通意識で生まれたゴール。いい距離感といい連係だった」と振り返った。

 1―3の後半5分には左サイドからのグラウンダーのクロスに反応。滑り込みながら右足で合わせたが、ボールは右ポストをかすめて枠を捉えきれなかった。11~12年シーズンの決勝ではバイエルンMを相手に1得点1アシストして優勝に貢献。相性の良い舞台で奮闘したが試合は3失点で逆転負け。今季限りで退任するクロップ氏と、現役を引退するケールの最終戦に花を添えられず「(監督には)欧州でいろんな経験をさせてもらった。凄く感謝している。きょうは勝たせたかった」と残念がった。

 今季リーグ戦は7位で終了。ドイツ杯も3季ぶりの優勝を逃したため、来季の欧州リーグは予選からのスタートとなる。香川は「今年のシーズンを表している」とV逸に肩を落としたが、調子自体は悪くない。23日のリーグ最終節ブレーメン戦で1得点2アシストを記録。マンチェスターUから3季ぶりに復帰した今季序盤は連係に苦しんだが、上り調子でシーズンを終えた。

 11日の親善試合イラク戦、16日のW杯アジア2次予選シンガポール戦に向け1日に日本に戻り、欧州組による国内合宿には5日前後に合流予定だ。タイトルは逃したものの、アシストという結果を残して日の丸に袖を通す。

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