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佐々木監督 シュート数に不満も…パス&新オプションに収穫あり

[ 2015年5月29日 05:30 ]

<日本・イタリア>試合後のW杯壮行会であいさつする佐々木監督

キリンチャレンジ杯 日本1―0イタリア

(5月27日 南長野)
 なでしこジャパンの佐々木監督がシュートの少なさに不満を漏らした。シュート数11―6。ボール保持率は58・3%と相手を上回り、数字以上に相手陣内でチャンスをつくった。だが、1点止まりだった。

 「シュートがない。(ゴール前での)細かいコンビネーションはあるが、人を見るんじゃなくてゴールを見ろと選手に言った。ミドルシュートも少ない。余裕を持ってパスを出せるならシュートを狙えと。シュートがあるからスルーパスもつながる。大きな反省です」と語気を強めた。W杯本番ではボールを回せない相手も出てくる。きれいな崩しにこだわりすぎる選手らをたしなめた。

 一方で収穫もあった。W杯初戦を含め2試合を戦うバンクーバーのスタジアムは人工芝だが、散水設備を備えていることを確認済み。そのため「どういうパスの質でやるのか」と24日のニュージーランド戦に続き、この日も試合前に大量の水をピッチにまいて予行演習に充てた。後半途中からは左サイドバックの鮫島を左MFに上げるオプションも試し「入ってすぐに決定的なチャンスをつくっていた」とにんまりだ。本番までの残された時間で、課題を修正し、収穫は積み上げていく。

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2015年5月29日のニュース