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澤 攻守で躍動も物足りず「もっと連係の質上げないと」

[ 2015年5月29日 05:30 ]

イタリア戦で先制ゴールを決めた大儀見(右から2人目)とハイタッチをかわす澤

キリンチャレンジ杯 日本1―0イタリア

(5月27日 南長野)
 先制点の起点となったのは、36歳のベテランだった。後半7分、MF澤はゴール正面のペナルティーエリア外で相手のクリアボールを拾うと、左サイドでフリーになっていた宇津木に展開。そこから大儀見の得点が生まれた。自ら得点した24日のニュージーランド戦に続いてゴールに絡んだ。

 守備でも貢献した。MF阪口と昨年5月のアジア杯以来1年ぶりにダブルボランチを組み、前半5分には相手の縦パスをスライディングでカット。同8分には相手の左CKをヘディングでクリアした。後半17分に鮫島と交代するまで攻守で存在感を見せた。「(阪口とは)長年やってきたし分かり合えることが多い。連係も問題ない」。佐々木監督も「阪口と澤は1年ぶりのコンビとしては及第点」とうなずいた。

 2試合連続で決勝点を演出した背番号10だが手放しでは喜べなかった。「勝ちきったことには手応えがある」としながらも、直後に「1点じゃなくて、もっとたくさん得点を取れた」と反省を口にした。さらに「W杯に出てくるチーム(との試合)は一つのミスで失点する。連係面でもっと質を上げないといけない」とも言及。95年のスウェーデン大会から6大会連続でW杯メンバーに選出され、国際大会の厳しさを肌で知っているからこその言葉だった。

 この試合で国際Aマッチ通算199試合出場となった。W杯1次リーグ初戦のスイス戦に出場すれば、男女を通じて日本人初の200試合達成となる。「連覇(を目指す)という意味では、もっとやらないといけないことはたくさんある」。エースは自身に言い聞かせるように話し、本大会に向けて気を引き締めた。

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2015年5月29日のニュース