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コートジ代表カルー、ハリル氏の成功を確信「日本代表を再建できる」

[ 2015年3月11日 09:30 ]

14年ブラジルW杯の出場したコートジボワール代表FWカルー。右は日本代表DF吉田
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 12日の日本サッカー協会理事会で日本代表監督に正式就任するバヒド・ハリルホジッチ氏(62)について、ヘルタのコートジボワール代表FWサロモン・カルー(29)がインタビューに応じた。08年5月~10年2月に同国代表を率い、“コーチ・バイド”の愛称で親しまれたハリルホジッチ氏の下でプレー。同氏のことを熟知し、昨年のW杯ブラジル大会では日本とも対戦した男が新指揮官の特徴を明かした。

 ――もしアフリカ選手権敗退後に彼が解任されていなかったら、直後の10年W杯南アフリカ大会でも決勝トーナメント進出を果たせたと思う?

 「思う。だってエリクソンは僕らのグループを分かっていなかったもん(注4)。バイドは厳しい予選を突破してアフリカ選手権出場を決め、同じく、し烈な予選を突破してW杯出場も決めたんだよ。バイドとだったらW杯も違ったものになったはず。きっと晴れの決勝トーナメント進出を果たしていたと思う」

 ――彼は元ストライカーとしてアタッカーにアドバイスをしていたか。

 「現役時代はビッグストライカーだった人だからね。その点でも彼独自の練習方法があるよ。特に僕らには、左右どちらからでもダイアゴナル(対角線)に打つという、クロスシュートの練習を求めていたな。自分でお手本を見せることまでしてね。現役時代のゴールの半分はそのやり方で決めた、と言っていた」

 ――日本代表監督は良い選択だと思う?

 「思う。僕はうまくいくと確信している。だって日本のサッカーは最近ちょっとウトウトというか、休眠状態のような気がするんだ。バイドはきっと、再び炎をかき立ててくれると思うな!アルジェリアでやったように、日本代表を再建するだろう。W杯ブラジル大会では、アルジェリアを国際シーンの真っただ中に置き直してみせた(注5)。日本とも同じように成功できるんじゃないかと思っている」

 ◆サロモン・カルー 1985年8月5日、コートジボワール・オウメ生まれの29歳。地元クラブから03年にフェイエノールトへ移籍。04年にエクセルシオールへレンタル移籍。フェイエノールト復帰後、06年にチェルシー、12年にリール、14年にヘルタへ移籍。04~05年にオランダ若手最優秀選手、08~09年にアフリカ年間最優秀若手選手。オランダ国籍取得が認められず、07年にコートジボワール代表入り。W杯出場2回など国際Aマッチ通算75試合27得点。1メートル84、77キロ。

 ※注4=ハリルホジッチ監督を解任したコートジボワール協会は、後任に元イングランド代表監督のエリクソン氏を招へい。ドログバらを擁し、優勝候補にも挙げられたW杯本大会は1勝1分け1敗で1次リーグ敗退。

 ※注5=14年W杯ブラジル大会でアルジェリアは史上初の16強入り。決勝トーナメント1回戦では優勝したドイツと延長の末に1―2で惜敗。

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