岩清水　右足首負傷もゴーサイン「東北に良い結果伝えたい」

アイスランド戦に向けて調整するなでしこジャパンＤＦ岩清水

　東北魂でＶ字回復を目指す。国際親善大会アルガルベ杯は１１日に順位決定戦を開催し、１次リーグＣ組３位のなでしこジャパンは９位決定戦で同Ｂ組４位のアイスランドと激突。逆転負けを喫した９日のフランス戦からターンオーバーし、ＤＦ岩清水が主将を務めることが濃厚だ。東日本大震災から４年。「東北の人に良い情報、良い結果を伝えたい」と話す岩手県出身のセンターバックが、連覇の懸かるＷ杯カナダ大会につながる勝利を狙う。

　東日本大震災が起きた１１年は、なでしこにとっても特別な一年だった。震災から４カ月後のＷ杯ドイツ大会で初優勝を飾り日本中に感動と勇気を届けた。岩清水はその後も「東北人魂」に女子選手として初めて加入。復興支援に尽力してきただけに、３・１１の試合には期する思いがある。「カレンダーを見て“この日に試合か”と思った」。右足首の故障の影響でフランス戦こそ出場できなかったが、調整を続けてゴーサインが出た。

　「別メニューのおかげでいい状態」と準備は万全。震災復興、そして、なでしこの希望の光になるために、不屈の守備職人が多くの思いを背負ってピッチに立つ。