×

アギーレ監督、先発大変更 豪州戦は“チルドレン”積極起用へ

[ 2014年11月16日 05:30 ]

バスに乗る前、こどもたちとハイタッチするアギーレ監督

 日本代表は6―0で大勝したホンジュラス戦から一夜明けた15日、愛知県内で練習を行い、オーストラリア戦(18日、ヤンマー)を行う大阪へ移動した。来年1月のアジア杯前最後の試合で、ハビエル・アギーレ監督(55)が先発の大幅入れ替えを検討していることが判明。ホンジュラス戦は先発11人中10人がW杯ブラジル大会メンバーだったが、次戦は“アギーレチルドレン”を積極起用する可能性が出てきた。

【日本代表の試合日程&結果 日本代表メンバー】

 圧勝劇から一夜明け、アギーレ監督は早くもオーストラリア戦に頭を巡らせていた。「アジア杯が迫ってきているので、チームのベースをつくらないといけない」と気の緩みはない。ホンジュラス戦の先発組は軽めの調整だったため、サブ組のゲーム形式中心の練習を真剣な表情でチェック。選手の調子を見極めようと熱視線を送り、ゲリング・コーチと激論を交わす場面も見られた。

 高いパフォーマンスを示したホンジュラス戦の先発11人のアジア杯メンバー入りが当確となったことで、オーストラリア戦は先発を大幅変更する可能性が浮上。指揮官は、ホンジュラス戦で遠藤、長谷部ら“古井戸組”に頼るなりふり構わぬ采配を見せたが「育てながら勝つ」という本来の方針に軌道修正し、柴崎、太田、塩谷ら“アギーレ・チルドレン”の積極起用を検討している。2日間の練習を見て最終決断を下す見通しだ。

 柴崎は「きのう(14日のホンジュラス戦)はチームとしてしっかりやるべきことをやっていた」とベテラン組の奮闘に刺激を受けた様子。「自分も次に向けてしっかりと調整していきたい」とオーストラリア戦を見据えた。5対5のゲーム形式で太田がドリブル突破から強烈な左足シュートを放つなど“サブ組”のモチベーションは高い。

 アジア杯開催国のオーストラリアは連覇を狙う日本の最大のライバル。先発を大幅変更すれば、相手を惑わし手の内を隠せるメリットもある。一方で“前哨戦”に敗れれば、苦手意識が芽生える可能性も否定できない。10月14日のブラジル戦では本田をベンチスタートさせるなど、同10日のジャマイカ戦から先発6人を入れ替えて0―4で惨敗しており、指揮官の決断が注目される。

続きを表示

この記事のフォト

2014年11月16日のニュース