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セルビア対アルバニアが没収試合…“民族主義”旗が原因で大乱闘

[ 2014年10月16日 05:30 ]

<ボスニア―アルバニア>ファンも乱入し、ピッチ上は大混乱(AP)

 欧州選手権予選は14日にセルビア・ベオグラードで行われたI組のセルビア―アルバニア戦が没収試合となった。アルバニア民族主義を主張する旗を掲げた無人機が遠隔操作で競技場内を飛行し、セルビア選手が旗をつかんだのをきっかけに乱闘が発生。セルビア人観客がアルバニア選手に危害を加えようと乱入して試合は0―0の前半41分で中断し、アルバニア側が続行を拒否したため英国人のアトキンソン主審が没収試合を宣告した。

 コソボ問題を抱える両国の対戦が大混乱に陥った。セルビア協会は事前にアルバニア人観客の来場を禁じたが、セルビア領も含むアルバニア人居住地域の統一を目指す「大アルバニア主義」の旗を掲げた無人機が出現。旗を回収したS・ミトロビッチとアルバニア選手がもみ合い、椅子などを持った観客が乱入した。セルビアの報道によると、警察は無人機を飛ばした疑いでVIP席にいたアルバニアのラマ首相の弟ラムシ氏を逮捕。両国の協会と政治家が相手を非難する事態に発展した。UEFAは来週にも処分を決定する。

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