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19歳南野 11月A代表親善試合で飛び級招集も!

[ 2014年10月16日 05:30 ]

A代表入りが期待されるU―19日本代表FW南野

 アジア杯(15年1月、オーストラリア)のメンバー選考に向けて年内最後の代表戦となる11月の親善試合2試合で、U―19日本代表FW南野拓実(19=C大阪)がA代表に招集される可能性が高まった。0―4と惨敗したブラジル戦から一夜明けた15日、日本協会の霜田正浩技術委員長(47)は11月14日のホンジュラス戦(豊田ス)と同18日のオーストラリア戦(ヤンマー)に関して若手抜てきを示唆。日本代表はブラジル戦後に解散し、国内組は15日に羽田空港着の航空機で帰国した。

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 屈辱の敗戦から一夜明け、霜田技術委員長と手倉森ヘッドコーチ兼U―21代表監督はシンガポールからミャンマーへと飛び立った。目的はU―19アジア選手権で1次リーグを突破し、4大会ぶりのU―20W杯出場に王手をかけたU―19日本代表の視察。17日に北朝鮮との準々決勝を控えるチームでお目当ては当然エースの南野だ。原専務理事もこの日、急きょ別便でミャンマーへ向かった。

 11月の親善試合2試合はアギーレジャパン発足後、初めて同じ時期にU―21とU―19という年代別代表の活動がなく、霜田委員長は「全世代が(招集の)対象」と話した。協会関係者によると前夜のブラジル戦後にアギーレ監督らとスタッフ会議を開催。今後「A代表と年代別代表を兼任する可能性がある選手の情報や招集方針について話し合った」。リオデジャネイロ五輪を目指すU―21世代ではDF植田らがいるが、U―19世代では、南野に“2階級特進”によるA代表入りの期待が高まる。

 スピードに乗ったドリブル突破や正確なシュート力が持ち味の南野は、19歳ながら4月にザックジャパンの代表候補合宿に招集された。W杯ブラジル大会でも予備登録メンバーに入り、開催中のU―19アジア選手権では3戦3得点。8強入りへ勝利が絶対条件だった韓国との1次リーグ最終戦(13日)で全2得点と勝負強さも備える。アギーレジャパンはここまで4戦3得点で1点はオウンゴール。南野は個人技でもゴール前に迫る能力を備え、決定力不足に悩むA代表にとっては新たなオプションになり得る。

 アギーレ監督は就任から4試合で30人の選手を招集し、25選手を起用。ブラジル戦でさえ森岡や小林を先発に抜てきしてアジア杯メンバー選考の場に活用するなど大胆な手法で絞り込みを進めている。アジア杯に向けた最後の2試合では全世代シャッフルのサバイバルレースで連覇に向けた最強メンバーを見極める。

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2014年10月16日のニュース