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大熊新監督が初采配で白星!南野“恩返し弾”でセレッソ8強入り

[ 2014年9月11日 05:30 ]

初勝利をあげフォルラン(右から2人目)と握手するC大阪・大熊監督(左から2人目)

天皇杯4回戦 C大阪2―0磐田

(9月10日 ヤンマー)
 大熊丸で快勝の船出だ。天皇杯4回戦は7試合が各地であり、大熊裕司新監督(45)の初采配となったC大阪(J1)は磐田(J2)を2―0で下し、ベスト8進出。5大会ぶりの優勝を目指すG大阪(J1)も広島(J1)を下し、名古屋(J1)らとともに8強入りした。J2勢は3チームが勝ち残り、準々決勝(10月11、12、15日)の組み合わせ抽選は16日にある。
【試合結果 天皇杯組み合わせ】

 最悪の状況でバトンを受けた指揮官が、最高のスタートを切った。8日に就任が発表された大熊新監督にとって、この磐田戦が初陣。0―0の前半30分、MF楠神の鋭いドリブル突破から、C大阪U―18で3年間にわたって指導した南野が公式戦4戦連発となる先制弾。さらに後半19分にはFW永井が追加点を奪い、2―0勝利で2年ぶりの8強進出を決めた。

 「選手たちが90分間、集中を切らさずに戦ってくれたことに感謝している。すべてがOKじゃないけど、改善はできたのかなと思う」

 リーグ戦で一度も勝てなかったペッツァイオリ監督の解任を受け、U―18監督からトップチーム監督に内部昇格。旧体制では指揮官の戦術が定まらず、選手たちだけの判断で頻繁に戦い方を変えるほど混乱していただけに、修正が必要だった。

 求めたのは「コンパクト」な陣形。そしてハードワークだ。「サボる選手がいればできないサッカー」(山下)、「11人全員で走るサッカー」(永井)と語るように、運動量を生かし攻守でアグレッシブに戦うのが大熊流。試合までの準備期間は2日間と少なかったものの、最終ラインの位置など細かい部分も調整し意思統一を図った。

 まだまだ課題はあるとはいえ、今は勝利という結果で自信を取り戻していくことが必要だ。カカウ、フォルランが出場しなかった前線で永井がゴールを挙げれば、MF長谷川が腹痛で緊急欠場した中で、20歳のMF秋山が後半からプロ初出場。監督交代で新たな競争も芽生えつつある。

 リーグ戦は現在11試合連続未勝利。降格圏の16位に沈む中、13日に再開初戦となる柏戦(ヤンマー)を迎える。大熊新監督のもとで息を吹き返しつつあるC大阪が、ここから巻き返しを出る。

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