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サッカー選手の動きで発電 リオのスラムに新技術

[ 2014年9月11日 09:46 ]

 ブラジル・リオデジャネイロの「ファベーラ」と呼ばれるスラム街に、ピッチを走る選手たちの動きを電力に変え、競技場内の照明に充てるシステムを備えた小型のサッカー場が完成。10日、「サッカーの王様」ペレ氏も参加して式典が行われた。

 石油大手のロイヤル・ダッチ・シェルが社会貢献事業の一環として古いサッカー場を改修。同社によると、こうしたサッカー場は世界初という。

 人工芝の下に縦60センチ、横45センチのプレート200枚を敷設。このプレートが選手たちの動きによって生じる運動エネルギーを電力に変換する。隣接する建物に設置された太陽電池で発生する電力とともに蓄えられて夜間の照明に使われるという。

 ペレ氏は「子どもたちが走ったりサッカーをしたりして発電するサッカー場ができるとは思っていなかった」と話した。

 一方、地元住民ラファエル・サントスさん(24)は「芝生も良くなった」と喜ぶ一方で、メンテナンスのため1時間当たり50レアル(約2300円)の使用料を運営管理者に払わなければならないと不満も漏らした。(共同)

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2014年9月11日のニュース