アギーレＪ初陣　本田に招集レター　進化する左足に大きな期待

アギーレジャパンの初陣に招集されることが分かった本田

　ＡＣミランのＦＷ本田圭佑（２８）がアギーレジャパンの初陣に招集されることが１９日、分かった。９月５日のウルグアイ戦（札幌ド）、同９日のベネズエラ戦（日産ス）に関する日本協会からの招集レターがクラブ側に到着したことが判明した。

　日本代表が屈辱のＷ杯ブラジル大会１次リーグ敗退から出直しを期す一戦で、本田もまた４年後のＷ杯ロシア大会に向けた一歩を踏み出すことになった。ブラジルでは「Ｗ杯優勝」を公言しながら１勝もできずに敗れ去った。それでも大会直後に「強気しか僕には道がない」と訴え、ロシアでも優勝を目指すことを宣言。米国で過ごしたオフの期間は自問自答を繰り返し、自身の公式ブログで「左足の強化」を目標に掲げた。ＡＣミランでの米国遠征では不調だったが、１７日の親善試合バレンシア戦では３０メートルのＦＫ弾を決め、２試合連発。進化の一端を見せ始めて上り調子にある中、新星アギーレジャパンに合流することになった。

　ただ、４年後までの道のりは、主軸だったザックジャパン時代と違って決して平たんではない。アギーレ監督は「ＦＷを含めて全員が守れて攻められるチーム」をコンセプトに掲げ、走力が乏しい選手は使わない方針だ。また「選手選考のプロセスは時間がかかる。（９月に）選ばれても長期（で選ばれる）というわけではない。観察しながら自分のチームをつくりたい」と当面は選手の力量を見極めながら、慎重にチームの土台づくりを進めていく。本田にとっては継続的な代表入りに必要なミランでのレギュラー獲りに加え、新たなサバイバル。代表でも初陣からアピールを求められることになりそうだ。