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アギーレ監督管理主義 移動、食事時間は分単位、緻密な人材配置

[ 2014年8月20日 05:30 ]

4時間にわたるスタッフ会議で、緻密な一面を見せたアギーレ監督

 日本代表のハビエル・アギーレ監督(55)は19日、都内でスタッフ会議を開催。分単位の緻密なスケジューリングを確認し、20日の天皇杯3回戦はFC東京―松本戦(味スタ)の視察が決まった。

 就任から2度目のスタッフ会議。その内容は驚くほど緻密で細部にまでわたっていた。前日、都内への引っ越しを済ませたばかりのアギーレ監督だったが、この日はJFAハウスの監督室にこもりきりだ。ゲリング・コーチ、モラス・フィジカルコーチ、リカルドGKコーチらを交え、テクニカル面を中心に4時間以上、会議に没頭した。

 例えば、初陣となるウルグアイ戦は北海道への遠征となる。移動の手段や時間、効果を最大限に発揮することから逆算した食事時間、さらにはバスに乗るスタッフは誰にすべきか――。スケジューリングは分単位、人材も適材適所の配置を入念に行った。日本協会の霜田技術委員は「経験も豊富。ザッケローニ前監督の時とはやり方がだいぶ違う。アイデアがある」と感心した。

 また指揮官は来年1月のアジア杯で連覇を目指すことを公言している。現在、日本協会スタッフが開催地のオーストラリアを視察中だ。早速、現地からの連絡にも熱心に耳を傾けたという。霜田委員は「合宿地の気候条件とかもあるしね。(新監督は)管理しつつも柔軟性がある」と指摘。暑熱対策、事前の準備に失敗したW杯ブラジル大会の反省が早速、生かされそうだ。

 注目の第1回メンバー発表(28日)に向け、ある程度、人選も固まりつつあるという。関係者によれば、既に招集レターを送付した欧州組はW杯メンバーがベース、自ら視察を進める国内組は横一線の選考となる見込みだ。納得のいかない判定やプレーには、暴言もいとわないキャラクターで有名なアギーレ監督が見せた超緻密な一面。アギーレジャパンが徐々にその“色”を見せ始めた。

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2014年8月20日のニュース