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大久保 連発モードで本番へ 昨季もJで6度!「嘉人塾」も開校へ

[ 2014年6月9日 11:05 ]

セレモニーで地元の子供たちの歓迎を受ける(左から)香川、大久保、柿谷

 勢いに乗るFW大久保嘉人(32=川崎F)が“連発男”の本領を発揮する。6日の親善試合ザンビア戦で08年11月13日のシリア戦以来、約5年7カ月ぶりの国際Aマッチ弾を記録。終了間際に決勝弾を決め「これで良い形でW杯に行けるね」と最高の心理状態で、決戦の地となるブラジルに入った。調子づいたら止まらないタイプで、今季Jリーグでは3月15日の大宮戦の初得点から4戦連発。得点王に輝いた昨季も4戦連発1回、3戦連発3回、2戦連発2回を記録しており、14日(日本時間15日)のW杯1次リーグ初戦コートジボワール戦以降の“確変”に期待がかかる。

 サプライズ招集から充実のプレーを続ける中、大久保はピッチ外でも自らサプライズを用意していた。近く長崎県島原市で「嘉人塾」(仮称)を開校することが判明。関係者によると、サッカースクールと学習塾を組み合わせた画期的なシステムで、既に土地も確保している。対象は5歳から中学3年生になる見込みで、寮も併設予定。コーチや講師の人選を進めており、早ければ8月にも本校を開校して、順次、拡大していく計画だ。

 福岡県出身の大久保だが、小学校卒業後に長崎の国見中にサッカー留学した。サッカー一筋で育ったが、スペインやドイツでのプレーを経験して視野を広げたことでピッチ外の重要性も痛感。人間形成の場として文武両道スクールを創設するアイデアを温めてきた。現在は3人の息子のパパとして子育てにも熱心。長男の碧人(あいと)君(8)から漢字テストを出題されて全問正解し「100点」ではなく、なぜか「100円」書かれた答案用紙を返されて爆笑したこともある。

 いよいよ自身2度目のW杯開幕が3日後に迫った。鹿児島・指宿、米国フロリダ州での合宿を通して、完全にチームに溶け込み「みんなが同じ 目標に向かうことが大事だし、やるからには優勝を狙う」と迷いはない。スクール開校に先駆けて最高の結果を残し、願い続ければ夢がかなうことを子供たちに証明する。

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