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西川“0”男だ!5戦連続完封で浦和首位再浮上

[ 2014年5月18日 05:30 ]

<浦和・C大阪>C大阪に勝利しガッツポーズするGK・西川

Jリーグ第14節 浦和1―0C大阪

(5月17日 埼玉)
 6月12日(日本時間13日)開幕のW杯ブラジル大会の中断前最後となる第14節の7試合が17日に各地で行われ、浦和はホームでC大阪を1―0で下し、3節ぶりに首位に返り咲いた。日本代表GK西川周作(27)は自身とチームにとっても最多記録となる5戦連続完封に貢献。リーグ戦の勢いそのままに、21日からの日本代表・鹿児島合宿に合流する。

 今季最多となる5万4350人が集まった埼玉スタジアムの声援を、一身に受け止めた。浦和を首位再浮上に導いた西川は試合後、応援席に向かって両手を振った。「GKとして無失点は気持ちがいい。いい結果で終われた。自信を持って代表に合流できる」。真っ赤に染まったホームに、しばしのお別れを告げた。

 決戦の地ブラジルへ乗り込む準備は万全だ。試合は浦和がボールを保持して攻め込み、受け身の相手は精彩を欠いた。西川は後半25分に南野のミドルを正面で止め唯一の守備機会を冷静に対処。「相手よりいいサッカーができた。ボールを持つ時間が長かったし、集中してできた」。日本代表でチームメートの柿谷、前回W杯得点王のフォルランを擁する攻撃陣から自身、そしてチームにとっても初の5戦連続完封を達成。W杯まで半数以上の試合を完封するという公約通りリーグ14試合で9度の無失点(8勝1分け)。失点数はリーグ最少のわずか9点だ。

 今季から浦和に移籍し、自信が深まった。危機管理能力にたけた西川は、最後尾からの巧みなコーチングで味方の攻守のタイミングを指示。攻撃参加が武器である槙野、森脇のDFコンビには「マキ、モリ、しっかり守ろう」と口酸っぱく話し、守備の意識を説いた。昨季完封での勝利が7回しかなかった浦和が今季既に8回。槙野は「(危機管理を)よく言われます」と話し、森脇も「周作は大きな存在」と感謝する。最後尾からの正確なフィードでポゼッションサッカーの起点となる持ち味を生かし、川島(Sリエージュ)から代表の正GK奪取を狙うJ屈指の守護神は「浦和のスタイルは代表でも生かせる」と胸を張った。

 18日からチームを離れ、鹿児島合宿までの3日間を静養に充てる。「自分が出る準備を常にしっかりしたい。任された仕事を全うできるようにしたい」。小休止を経て、自身初のW杯に向けた戦いがいよいよ始まる。

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