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G大阪 遠藤不振「満足していない」も復調期間は十分

[ 2014年5月18日 05:30 ]

<FC東京・G大阪>エドゥーの先制点を喜ぶ森重(右)と厳しい表情を見せる遠藤(中央)

Jリーグ第14節 G大阪0―3FC東京

(5月17日 味スタ)
 一瞬、目を疑った。後半10分、G大阪の遠藤がペナルティーエリア手前で不用意な横パスをカットされた。ファウルで止めたが、危うく決定的ピンチに陥るところだった。17日は遠藤らしくないミスが目についた。運動量も少なく、中盤でボールをさばきリズムをもたらしてはいたが、攻撃のスイッチを入れる効果的な縦パスはほとんどなかった。

 「チームの状況には満足していないし個人的にも満足していない」と表情もさえなかった。攻撃のタクトを振る男の不振はザックジャパンにとって大きな不安材料。少し心配になった。しかし、本人は全く悲観していなかった。「やっと普通に戻ったかな。ゴールデンウイーク前はいろいろあったけど、そこまで自分自身は悪くない。より状態が上がるようやっていく」。今季序盤は左足首に負傷を抱えていた。それがようやく癒えた。だから、ここからはコンディションは上がっていく一方というわけだ。

 調子が上がらないのはG大阪のチーム状況にも一因がある。周囲の動きが少ないため、パスコースができず無理なプレーを強いられるのだ。日本代表の本田、香川、岡崎らはボールをもらうための動きにたけている。彼らが遠藤の持ち味を引き出し、復調させるということは十分考えられる。

 初戦コートジボワール戦まで1カ月近くある。ベテランならしっかり合わせてくる。むしろ今、絶好調でない方がいいかもしれない。

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2014年5月18日のニュース