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高校時代から無得点も…本田 聖地代表100人目弾狙う

[ 2014年3月5日 08:43 ]

戦闘モード!?迷彩柄の青色スーツ姿で帰国した本田

キリンチャレンジカップ2014 日本―ニュージーランド

(3月5日 国立)
 最後に聖地のゴールを飾るのは、やはり“持ってる男”が似合う。試合会場の国立競技場で冒頭15分だけ公開された最終調整。本田は長友とのパス回しで入念に芝生の感触を確かめ、全体練習後は居残りシュート練習で汗を流した。

 国立競技場は7月から改修工事に入るため、サッカーの日本代表としては最後の国際Aマッチとなる。このメモリアルの一戦はまるで本田のためであるかのように舞台が整った。数多くの歴史に彩られたサッカー聖地だが、意外にも本田自身は高校1年の9月に初めて国立ピッチを経験して以降、10試合に出場しながらゴールはない。日本サッカー協会によればクラブチームなどの対戦も含む国立全試合での日本代表得点者は現在99人。本田の最初で最後の聖地での一発がちょうど100人目となる可能性があるのだ。

 この日、ACミラン移籍後初めて帰国。迷彩柄の紺ジャケットと紺のパンツ、青いシャツを身にまとい、報道陣の質問にも「試合なんで…」といつも通り多くを語らなかった。練習後も「お疲れさまです」と足早にバスに乗り込んだが、表情はリラックスしていた。

 1日しか合わせる時間はなかったが約1時間30分の調整では香川と距離感や最後の崩しの部分で話し合いを行ったという。堅守の前に2連敗を喫した昨年10月のセルビア、ベラルーシとの東欧遠征後、「W杯用に大きなものを披露しようと組み立てている段階」と話した。ニュージーランドは“仮想ギリシャ”。ゴール前を固められることが予想されるが、進化を見せる一戦でもある。

 現在、ACミランでは本職のトップ下ではなく、右サイドやボランチで起用され、苦しい時を過ごす。しかし、本田は公式サイトで「さらにパワーアップするために新たな壁と向き合っている状況ですが、常に楽しんでいます」と前向きなコメントを残した。周囲が心配するようなヤワなメンタルは持ち合わせていない。歴代の名プレーヤーがネットを揺らした国立。ザックジャパンのエースもゴールを奪って聖地の歴史に名を刻む。

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