４６歳カズダンス！６年ぶり頭で決めた「エキサイトした」

＜横浜ＦＣ・松本＞前半、同点ゴールを決め、カズダンスを披露する三浦

Ｊ２第３９節 横浜ＦＣ１―３松本

（11月3日 ニッパ球）
　約１年半ぶりのカズダンスだ。前半３８分。ゴール前、左クロスに飛び込むと、豪快なヘッド弾を決めた。「エキサイトしたね」。次の瞬間、華麗にステップを踏み、腰をくねらせた。

　昨年５月の鳥取戦以来となる歓喜の舞だった。４カ月ぶりとなる今季２点目だが、カズが頭で決めた得点はＪ１時代の０７年９月の広島戦以来６年ぶり。「中島の蹴るクロスの癖は分かっていた。気持ちを込めて飛び込んだ」。ゴール前の駆け引き、相手の視界から消える動き…。自身のＪ最年長記録を更新する４６歳８カ月８日での一撃は経験が凝縮されていた。

　野球通のカズは最近は日本シリーズにくぎ付け。「田中（将大）さんには悪いけど、きのうは５点取られると予想してたんだ。根拠はないよ。ただ長年、プロでやって来て“流れ”というかね」と言った。実際は４失点だが、勝負師としての嗅覚はさすが。この日の一発も嗅覚があればこそだ。

　試合は１―３で敗れ、Ｊ１昇格プレーオフ進出の可能性が消滅。それでも「９回まで緊張感ある試合は面白い。Ｊリーグも１シーズン制、２シーズン制とかでなく全力を尽くすことが大事」。残り３節、カズは魂を込めてピッチに立つ。