被災地の子どもたちに勝利を…前田　新装ヤマハ１号決める！

リニューアル記念試合で必勝を期す前田

　リニューアルしたヤマハスタジアム第１号はエースが決める。磐田は３日のＪ１第１９節でホームで名古屋と対戦。先月３１日の浦和戦で不発に終わった日本代表ＦＷ前田遼一（３１）だが、トップ下のＭＦ松浦拓弥（２４）とは攻守にわたって、好連係を見せた。「マツが気を使ってやってくれている。やりやすくなっている」とこれまで以上に手応えを感じている。

　負けられない理由がある。名古屋戦がヤマハスタジアムのリニューアル記念試合であることに加え、昨年に続き、東日本大震災で被災した岩手県山田町、大槌町、野田村の子供たちと同伴者７０人を招待。磐田市と協力し、ジュビロ選手会はチャリティーオークションを行い、収益金を費用の一部としている。「勝つ試合を見せたい」。前田の言葉にも当然力が入る。

　昨年８月に被災地の子供たちを招待したＣ大阪戦では、試合終了が迫った後半３７分に同点弾、同４０分に逆転弾と前田が２ゴールの活躍を見せ、勝利に貢献した。新装したヤマハスタジアムで今年も記憶に残るゴールを挙げ、子供たちのハートをわしづかみにする。