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記録もパスもつなぐ!!大宮 クラブ新6連勝で20戦不敗

[ 2013年5月4日 06:00 ]

<大分・大宮>後半3分、大宮・青木(左)はゴールを決め渡辺と喜ぶ

J1第9節 大宮2-0大分

(5月3日 大銀ド)
 J1首位・大宮は敵地で大分を2―0で下し、クラブ記録を更新する6連勝で昨季から続くJ1記録の連続不敗を20試合の大台に乗せた。後半3分にMF青木拓矢(23)が華麗なパスワークから決定的な追加点。進化した攻撃で6日に控える昨季王者・広島との一戦に弾みをつけた。2位の横浜は後半ロスタイムのゴールで鹿島と引き分けたが、大宮との勝ち点差は3に開いた。
【試合結果 順位表】

 勝敗の行方を決した2点目は流れるような攻撃で決めた。パス交換で右サイドを攻め上がった渡辺が前線のズラタンに浮き球を送り、チョ・ヨンチョルがゴール前に流すと、走り込んだ青木が左足で冷静にシュート。今季2点目のボランチは「凄くいい崩しができた」と笑った。

 進化の証だ。堅守からの鋭い速攻を得点源としてきた大宮が、ボールを回して相手ゴールをこじ開ける華麗なパスワークも披露。試合前日に64歳の誕生日を迎え、白星を贈られたベルデニック監督も「うまく連係した非常にいい形の攻撃がいくつかあった」と認めた。

 昨季途中から就任した知将がJ1残留のため取り組んだのは守備の再構築。しかし、今季はここまでリーグ最少の5失点と守備が安定し、青木は「去年は攻撃に枚数をかけられなかったけど、今は増やしていける。(攻撃の)練習も今年の方が多い」と明かす。リーグ戦では菊地と高橋の両センターバックを含めた8人が得点。どこからでも得点できるのが強みだ。

 初めて首位で迎えた一戦を制し、連勝と不敗記録も止まらない。「重圧がある中で勝ち切ったのは価値がある」とベルデニック監督。大宮旋風がさらに風速を増してきた。

 ≪J1不敗記録を20に更新≫大宮がJ1リーグ戦不敗記録を20試合連続に更新した(Jリーグ記録は昨季J2甲府の24試合連続)。これで今季開幕からは9試合(7勝2分け)連続負けなし。J1のシーズン開幕からの連続不敗最長記録は02年横浜、03年名古屋の13試合で、大宮の9試合は昨季仙台と並ぶ5位タイ。

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