開幕4戦で3発!デルピエロ プロ800戦目をPK弾で飾る

[ 2012年10月30日 06:00 ]

シドニーFCのFWデルピエロは、開幕4試合で3戦連発の3得点と活躍

オーストラリアリーグ シドニーFC2-1パース

(10月28日)
 シドニーFC(オーストラリア)のFWアレッサンドロ・デルピエロ(37)が28日、プロ通算800戦目となったパース戦でPK弾を決めて2―1の勝利に貢献した。昨季限りでユベントスを退団したストライカーは開幕4試合で3戦連発の3得点。Aリーグ発展の起爆剤と期待される元イタリア代表のエースが早くも新天地を沸かせている。

 グラウンダーのボールが左ポストに当たってゴールにはね返る。1点を追う後半13分に絶妙の同点PK弾。デルピエロが逆転勝利に扉を開き、チームは連敗後の連勝で2勝2敗の五分に戻した。

 「両足の太腿裏、特に左足に問題があってね。厳しい1週間だったけど得点を決めて試合に勝った。本当にうれしい」と背番号10は息をついた。

 万全ではなかったが、豊富な経験で働きどころは知っている。セリエBでプロ契約を結んでいなかったパドバ時代を除き、19季を戦ったユベントス(705試合)、06年W杯ドイツ大会を制したイタリア代表(91試合)を含めて800戦目。メリハリをつけたプレーで後半は持ち直し、一時交代を考えたクルーク監督も「強い意欲と何とかしてしまう能力がある。だからみんな彼を好きになるんだ」と舌を巻いた。

 集客での貢献度も大きい。07~08年の1試合平均1万4600人を頂点に伸び悩むリーグ観客動員は昨季1万500人だったが、この日は2万2128人が観戦。元イングランド代表FWヘスキーとの対決が注目された6日のニューカッスルJ戦はレギュラーシーズンでクラブ史上最多の3万5419人が集まった。

 イタリアではシドニーFCの全試合が衛星中継されニューヨーク・タイムズ紙が特集で報道。クラブスポンサーのメディア露出は前年同時期と比べて8倍以上という。ラグビー人気で知られるお国柄だが国民のサッカーに対する関心が13%上昇したという調査結果もある。経営難などで過去2季で2クラブがリーグ撤退と苦境にさらされた中、オーストラリア協会のバックリーCEOが「大きな衝撃を与える契約」と期待した通りだ。

 リバプールなど強豪を筆頭に世界中からオファーを受けながら新天地を選んだデルピエロは「オーストラリアは大きな可能性を秘めている。愛する競技の発展に貢献できるのは光栄」と強調。新たな挑戦に悔いはない。

 ☆Aリーグ シーズン1年目の05~06年は8チームでリーグ戦を開催。今季は10チームでレギュラーシーズン27試合を戦い、上位6チームがプレーオフに進出する。各チームの年俸総額を制限するサラリーキャップ制が採用されているが、各クラブとも制限を受けないマーキープレーヤー(看板選手)の枠がある。

続きを表示

「サッカーコラム」特集記事

「J1」特集記事

2012年10月30日のニュース