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カズ フットサル初ゴール!12年ぶり代表弾

[ 2012年10月28日 06:00 ]

<日本・ウクライナ>前半14分、ゴールを決めた三浦(中央)は大喜び

国際親善試合 日本3-1ウクライナ

(10月27日 北海道・旭川大雪アリーナ)
 カズが決めた!!フットサル日本代表は27日、北海道の旭川大雪アリーナでウクライナ代表と対戦し、3―1で勝った。三浦知良(45=J2横浜FC)が前半14分に代表2試合目にして初得点。サッカーを含めた日本代表としては、00年6月6日ハッサン2世国王杯ジャマイカ戦以来12年ぶり。45歳では史上最年長のゴールとなった。24日のブラジル戦に続き約7分間の出場だったが、11月1日に初戦を迎えるW杯(タイ)に向け、これ以上ない国内最終戦となった。

 ストライカーの嗅覚は衰えを知らない。2―1の前半14分、逸見(へんみ)がゴール正面からシュートを放つ。そのこぼれ球に左サイドから走り込んだカズがスライディングして右足で押し込んだ。フットサル日本代表2試合目での初ゴール。駆け寄るチームメートと抱き合い、喜びを分かち合った。ロドリゴ監督を含めたベンチも、2687人が詰めかけたスタンドも沸きに沸いた。

 「(ゴールできて)よかったなと。やっとフットサルファミリーに入れたかなと思う。ストライカーとしてやってきた経験を期待されてきた。その期待に応えられたし、(自分への)信頼感も変わってくる。みんなが喜んでくれる姿を見てジーンと来たし感動した。1つになれた。チームメートや監督のおかげです」

 フットサル経験の浅いカズにとって、本職の選手たちを押しのけて、W杯に出場することは重圧でもあった。だからこそ結果が欲しかった。ピッチ外でも、ひと回り以上年下の選手たちの輪に飛び込んだ。合宿中に焼き肉やイタリアンでともに食事をしたり、大浴場で裸の付き合いもした。24日のブラジル戦前に宣言していた通り、カズダンスも「新人がそんなことやっちゃいけない」と封印。謙虚な姿勢を貫き、受け入れられ、そしてこの日のゴールが一層、絆を強固なものにした。

 足跡をまた一つ増やした。日の丸を背負った試合では00年6月6日のジャマイカ戦以来、実に4526日ぶりのゴール。「サッカーのA代表でのゴールも一つ一つ重いものだった。でも、きょうのゴールも代表として重いものがある」。45歳での日本代表戦での得点はサッカーも含め最年長。歴史を塗り替えたキングが、次はW杯最年長ゴールを目指す。

 04、08年と2大会連続W杯8強のウクライナを下し、目標の1次リーグ突破も現実味を帯びてきた。それでもカズはより高みを目指す。「当然1次リーグ突破を目指しますが、11月18日の決勝を目指していきます」。初の決勝トーナメント進出。そして決勝舞台へ。カズが言えば、誰も笑わない。

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2012年10月28日のニュース