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長友 インテル“興行”優先で代表呼べない!?

[ 2012年5月10日 06:00 ]

23日のアゼルバイジャン戦を欠場する可能性が出てきた日本代表DF長友

キリンチャレンジ杯 日本―アゼルバイジャン

(5月23日 エコパ)
 日本代表DF長友佑都(25=インテル・ミラノ)が、23日のアゼルバイジャン戦を欠場する可能性が出てきた。インテル・ミラノがシーズン終了後の今月下旬にマーケット拡大のためインドネシア遠征を計画。現地でも人気の高い長友の帯同を希望しているという。欠場となれば、アルベルト・ザッケローニ監督(59)にとって6月のW杯ブラジル大会アジア最終予選3試合に向けて大きな誤算となりそうだ。
 

 6月のW杯最終予選3試合に向けた重要な調整試合に、不動の左サイドバックを欠く可能性が出てきた。アゼルバイジャン戦が行われる23日は国際Aマッチデーではないため、もともと日本協会の招集に拘束力はない。日本協会関係者によると、日本人選手の派遣に難色を示しているクラブがあり、長友が所属するインテルもそのうちの一つという。

 その理由がシーズン終了直後にインテルが計画しているインドネシア遠征だ。セリエAは13日で全日程を終了する。遠征の日程は正式に発表されていないが、23~27日が有力。24、27日にインドネシア代表、インドネシアリーグ選抜と対戦する予定だ。

 インドネシアはもともとサッカー熱が高く、インテルファンも数多く存在する。インテルは今後タイなど東南アジアでのマーケット拡大を狙っており、今回の遠征もその活動の一環。同じアジア出身で現地でも人気の高い長友の同行を強く希望しているという。

 日本協会の原技術委員長はこの日、アゼルバイジャン戦の欧州組招集について「クラブ側には最終予選に向けた重要な試合であることを言ってある。何とか全員集められるように協会側はやっている」と現状を説明した。

 ザッケローニ監督はアゼルバイジャン戦をベストメンバーで戦い、その後のW杯最終予選につなげたい意向。その一戦を長友が欠場するとなれば大誤算となる。長友はザックジャパンにとっても不可欠な存在だけに、今後に注目が集まる。

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2012年5月10日のニュース