念願の独１部へ！乾　ニュルンベルク移籍が有力に

関西空港に到着したボーフムの乾。ニュルンベルク移籍が有力になった

　ドイツ２部ボーフムの日本代表候補ＭＦ乾貴士（２３）が今夏、ドイツ１部ニュルンベルクに移籍することが９日、有力となった。クラブ関係者によれば、複数年契約での完全移籍となる見込みで既に条件面などの交渉が進行中。同時に移籍金を含むクラブ間交渉も進められており、実現する可能性が高いという。

　乾はこの日、関西空港着の航空機で帰国。「１部は目指しているところ。オファーがあれば、どこでも行きます」と話した。当然ニュルンベルクは意中のクラブだ。Ｃ大阪時代の同僚ＭＦ清武もニュルンベルク移籍が決定的な状況。２人がコンビを組めば攻撃のアクセントとなるのは確実で注目度も倍増する。

　ニュルンベルクは１９００年創立。過去９度のリーグ制覇を誇る古豪だが、今季は１０位。右ＭＦなど中盤を今オフの補強ポイントに挙げ、今季ボーフムで３０試合に出場し７得点した乾を早くからリストアップしていた。現在もドイツ内外の複数のクラブが乾の獲得を目指しているが、ニュルンベルクが大きくリードした格好だ。

　乾は、日本代表のザッケローニ監督からも高い評価を受けており、２３日のアゼルバイジャン戦に向けた招集レターも届いた。１４日から東京近郊で始まる欧州組の合同自主トレにも参加する。ニュルンベルク移籍、そしてザックジャパン定着へ、乾が飛躍する。