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佐々木監督2つのテーマ 決勝でもチームの底上げ重視

[ 2012年3月7日 06:00 ]

大黒柱の不在に佐々木監督の表情も険しく

アルガルベ杯決勝 日本―ドイツ

(3月7日 ファロ)
 佐々木監督は2つのテーマを掲げて今大会に臨んでいる。まずは新戦力の発掘。初選出の18歳、京川のほか、デンマーク戦で得点した菅沢ら代表復帰組も数多く招集された。大会前には「全員を試す」と明言していたとおり、6人の交代枠を最大限に活用して常連組以外の選手を積極的に起用している。

 次に、1人の選手が複数のポジションをこなす新戦術の確立を目指している。米国戦にFWとして途中出場した高瀬をボランチの位置でプレーさせるなど、各選手の適性を見極めようという意図は明白。国際大会優勝という名誉も必要だが、決勝のドイツ戦も控え組を多く先発させるなど、チームの活性化に主眼を置いている。大黒柱の沢に無理をさせなかったのも、五輪金メダル獲得に向けてチームの底上げを進める指揮官の配慮なのかもしれない。

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2012年3月7日のニュース