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ライバル宮市に刺激 “長谷部2世”キラーパスで定位置獲りを

[ 2012年3月5日 13:19 ]

“長谷部2世”として期待される浦和の小島秀仁

J1注目の男 浦和MF小島秀仁

 タレント軍団の中でも特に将来を嘱望されているボランチがいる。“長谷部2世”との呼び声も高いプロ2年目のMF小島秀仁(19)だ。

 09年のU―17W杯に出場した“プラチナ世代”。名門・前橋育英で主将を務めたエリートをめぐりFC東京や横浜などが争奪戦を繰り広げた。浦和幹部が「未来の主将になる資質がある」と称賛する逸材はルーキーイヤーでリーグ戦6試合出場。「チームとしても個人としてもふがいない結果に終わった。ミスが多く、バックパスなど消極的なプレーも多かった」と反省する一方で「課題が見つかったことはポジティブに捉えている」。レギュラー獲得のために取り組むべきことが明確になった。

 武器は抜群のパスセンス。「少しのスペースでも中盤の底から縦パスを狙わなければいけないし、相手の意表をつくようなプレーを心掛けたい」。日本代表MF阿部が加入し、ボランチの定位置争いはし烈だが「先輩を抜いてポジションを勝ち得ないと。年齢は関係ない」と意気込んでいる。

 今季の目標はリーグ戦全試合出場。その先には代表入りも見据える。浦和にはFW原口、MF山田直、DF浜田の五輪代表に加え、DF槙野、MF柏木、MF阿部らA代表のメンバーがズラリ。仲の良い原口ら若手から刺激を受けており「自分も選ばれたいという思いは常に持っている」。

 高校時代のライバル・MF柴崎(鹿島)やFW宮市(ボルトン)がA代表に抜てきされ闘争心に火がついた。「いいプレーをすればザッケローニ監督は評価してくれるはず」。天才ボランチが野心をピッチで表現すれば、チームも上昇気流に乗っていくはずだ。

 ◇小島 秀仁(こじま・しゅうと)1992年(平4)7月30日、栃木県生まれの19歳。佐川野FCJパワーズ、ヴェルディSS小山を経て前橋育英に進学。2年時に高校総体で全国制覇。3年時に主将として出場した全国高校選手権は3回戦敗退。日本代表MF細貝は同校から浦和に進んだ先輩。Jリーグデビューは昨年6月22日のホーム・福岡戦。1メートル78、65キロ。

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2012年3月5日のニュース