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「背番号でサッカーやるわけじゃない」 磐田の新7番は自然体

[ 2012年3月5日 13:39 ]

2年目の今季はリーグ戦初ゴールも期待される磐田MF小林裕紀

J1注目の男 磐田MF小林裕紀

 今季から元日本代表MF名波浩氏(39)がつけた背番号「7」を継承する。MF小林裕紀(23)は「背番号でサッカーをやるわけじゃない。自分のプレーは変わりません」と自然体だ。それでも背番号変更は不動のボランチに対するクラブの期待の表れ。森下仁志新監督が推し進めるボール支配率を重視したサッカーにおいて、小林の“かじ取り”は必要不可欠だ。

 昨季、新人として磐田では95年の名波氏以来16年ぶりに開幕戦先発を果たした。中盤の底から長短のパスを散らしてゲームをコントロールする。体調不良のため欠場した1試合を除いてリーグ33試合に出場。ルーキーながら、司令塔としてフル回転した。

 2年目のシーズンに向けて「チームでも個人でもチャレンジして上を目指したい」と抱負。課題はビルドアップの進化と、ゴールだ。昨年6月のナビスコ杯福岡戦でプロ初得点をマークしたものの、リーグでは無得点。相手に怖がられる現代サッカーのボランチになるために、ここ一番の決定力に磨きをかける。

 2月に行われた鹿児島合宿では、前日本代表監督の岡田武史氏率いる杭州緑城(中国)との練習試合でゴールを挙げるなど5戦2発。「おいしいところにどんどん入っていって、こういうシーンをもっと増やしたい」と手応えをつかんだ。

 チームは小林をはじめ若手選手が台頭。GK川口、FW前田らベテランと融合して、名波氏がいた黄金期の復活を目指している。

 ◇小林 裕紀(こばやし・ゆうき)1988年(昭63)10月18日、神奈川県生まれの23歳。読売SCジュニア―東京Vジュニアユース―東京Vユース―明大。明大3年時に全日本大学選手権優勝、最優秀選手賞受賞。利き足は右。1メートル79、70キロ。血液型AB。

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2012年3月5日のニュース