イングランド協会　カペッロ監督の後任「最高の人材を選ぶ」

　イングランド・サッカー協会（ＦＡ）のバーンスタイン会長は９日の記者会見で、８日に辞任したイングランド代表のカペッロ監督の後任について「できるだけ早く最高の人材を選ぶ」と述べた。ＦＡとしてイングランドが出場する６月８日開幕の欧州選手権の前までには新監督を決めたい意向。

　２９日のオランダとの国際親善試合は、ロンドン五輪で英国男子代表を率いるピアース監督が暫定的に指揮を執る。

　イタリア出身のカペッロ監督は、人種差別問題で起訴されたＤＦテリー（チェルシー）の裁判の結果が出るのは欧州選手権後になるにもかかわらず、それを待たずにＦＡが代表主将を解任したことに強く反発。イタリアの放送局に不満を漏らしたことを問題視したＦＡ側が８日に会談を持ち、その席上でカペッロ監督が辞任を申し出た。自身の代表監督としての権限を侵害されたと判断したとみられる。同会長は「解任ありき」の会談ではなかったとしている。（共同）