柏 J王者の貫録見せた!世界制覇へ記念すべき1勝 

[ 2011年12月9日 06:00 ]

<柏・オークランド>前半37分、先制ゴールを決める柏の田中(奥)

クラブW杯1回戦 柏2-0オークランド

(12月8日 豊田スタジアム)
 柏が開幕戦を制した。成長著しいFW田中順也(24)が前半37分に先制ゴール。40分にもFKのこぼれ球にFW工藤壮人(21)が右足を合わせ2点目。後半は堅守で相手の反撃をしのぎ、2―0でオークランドを破った。J1昇格1年目でリーグ王者に輝いた柏が、初めての世界舞台で記念すべき勝利。11日の準々決勝では北中米カリブ海代表のモンテレイ(メキシコ)と対戦する。

 世界制覇への扉をこじ開ける先制弾だった。前半37分、左サイドでボールを受けたFW田中は、ターンして相手DF2人を置き去りにすると、角度のないところからGKとゴールポストの間にシュートを放った。観戦したFIFA(国際サッカー連盟)のブラッター会長も絶賛した世界レベルのゴール。「(足を)振り抜いたシュートが入った。気持ちよかった。すげぇうれしい」。田中は得点場面を振り返りながら、沸々と湧いてくる喜びをかみしめた。今季リーグ戦13得点をマークし、日本代表にも選出されたレフティーの一撃が硬かったチームの体をほぐした。3分後にはFKのこぼれ球にFW工藤が右足を合わせ、2点目。前半で勝負を決めた。

 過密スケジュールをものともしなかった。Jリーグ初優勝を決めた3日の浦和戦から中4日。祝勝イベントなども重なり、ボールを使った本格的な練習は前日練習の1時間のみ。ぶっつけ本番だったが「リフレッシュできたかなという感じ。緊張もしなかったし、楽しむ気持ちで試合に入れた」と田中。J1王者に疲労は関係なかった。

 ネルシーニョ監督の準備もぬかりはなかった。今夏、コーチ陣から「J1王者になればトヨタ・クラブW杯に出られるかもしれない」と聞かされ、目の色を変えた。優勝争いの真っ最中だった11月でもオークランドやサントスの映像をクラブ幹部に注文するなど、戦力分析に余念はなかった。指揮官は「初めての世界大会で普段の力を出せなかった」と不満そうだが、ここ一番のチャンスを決める勝負強さをチームに植え付けていた。

 後半は何度か決定機を許したが、守備をめぐってGK菅野がジョルジ・ワグネルと激しく言い合うなど、いい意味で緊張感を保った。みんなで勝ち取った“世界1勝”。昨年のJ2、今年のJ1、そして世界一。「大抵の人はバルサとサントスの決勝を予想しているが、去年もそうはならなかった。われわれは今大会で成長しながら良い結果を残せる自信を持っている」と指揮官。下馬評を覆してJ1を制した。今度は世界をあっと言わせる。

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