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IOC ハヤトウ委員に戒告処分…過去の現金受領で

[ 2011年12月9日 08:50 ]

 国際オリンピック委員会(IOC)は8日、スイスのローザンヌで理事会を開き、倫理委員会が不正疑惑を調査していた国際サッカー連盟(FIFA)副会長のハヤトウ委員(カメルーン)に戒告処分、国際陸連会長のディアク委員(セネガル)に厳重注意処分を科すことを決めた。

 追放を含む厳しい処分が検討されていたとされるFIFA前会長のアベランジェ氏(ブラジル)について、ロゲ会長は記者会見で「辞意を示し、理事会で承認された。もはやIOC委員ではない」として不問とした。

 倫理委によると、ハヤトウ委員は1995年にFIFAのマーケティング代理店ISL社から2万4700スイスフラン(約207万円)を受領。ディアク委員は93年に同社から3度にわたり合計5万2880スイスフラン(約443万円)を受け取った。ともにIOC委員就任前だった。

 ロゲ会長は「厳重注意は制裁ではないが、戒告は制裁に当たる」と述べたが、2委員への処分の違いについては詳しい説明を避けた。IOCは昨年11月に疑惑を報じた英BBC放送から資料の提出を受け、両委員とも現金の受領を認めた。(共同)

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2011年12月9日のニュース