浦和監督に西野氏が濃厚　今季限りでＧ大阪退任

　Ｊ１浦和の新監督に今季限りでＧ大阪の監督を退任した西野朗氏（５６）が就任することが９日、濃厚となった。西野氏は「小さな頃から見てきたし、思い入れはある。まだ（考えを）整理はできていないが、あとは自分の気持ち次第」と話した。西野氏は８日に、大阪市内で浦和の橋本光夫社長らと面会。チーム編成や生活環境における構想について話し合った。浦和以外の他クラブと交渉する予定はないという。

　さいたま市出身の西野氏は２００２年にＧ大阪の監督に就任。攻撃的なサッカーを浸透させて０５年にリーグ優勝、０８年にはアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）を制した。今季までＧ大阪を１０年率いた。

　今季の浦和は１５位と低迷。ペトロビッチ監督を１０月に解任した後は堀孝史監督を後任に据え、最終節で辛うじてＪ１残留を決めた。チーム再建を託す新監督候補として、西野氏をリストアップしてきた。