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長友、アウェー2戦アウト 治療専念…追加招集検討

[ 2011年11月6日 06:00 ]

 長友アウト。日本サッカー協会は5日、W杯アジア3次予選のアウェー2試合(11日タジキスタン戦、15日北朝鮮戦)に臨む日本代表に選出されたDF長友佑都(25=インテル・ミラノ)がケガのため遠征に参加しないと発表した。代わりの選手の招集は未定。長友は右ふくらはぎを負傷しており、別メニュー調整を続けていた。日本代表は同日夜、事前合宿地カタール・ドーハに出発した。ザックジャパンは貴重な武器を欠いて敵地での2連戦に臨む。

 ザックジャパン不動の左サイドバックの遠征不参加が決まった。チームとともに成田空港に現れた日本協会の原博実技術委員長(53)は、右ふくらはぎを負傷している長友に関して「今はまだ練習をしていないし、スパイクを履ける状況でないということで、今回(試合出場)は難しいだろうと日本協会として判断しました」と説明した。

 直前まで原委員長は、長友がドーハで日本代表に合流してから試合出場の可否を判断するという意向を明言していた。だが、インテル・ミラノのメディカル・スタッフやトレーナー、強化担当と連絡を取り合った結果「MRI検査結果を見たが、1回目は分かりにくかったけど、2回目は炎症が分かった。(筋肉が)損傷して、内出血しているのが映っていた」と負傷に関する詳細な情報が分かり、当初の予想よりも症状が重いと判断。千葉県成田市内のホテルに集合した後、長友を日本代表から外すことを決断した。

 長友は2日の欧州チャンピオンズリーグのリール戦でベンチ入りメンバーから外れ、その後は別メニューでの調整を続けてきた。洪水の影響で延期された6日の国内リーグ・ジェノア戦についてもインテルの広報担当者は「出られるかどうか分からない」と説明していた。現在の状態に関して原委員長は「治療に専念している。まだ走ったりできない」と話した。

 長友の代役となる選手の追加招集について、原委員長は「調整中です」と検討していることを明かした。右肩脱臼の影響で長友が欠場した9月の北朝鮮戦、ウズベキスタン戦は予想外の苦戦。不在の影響が大きいことは明白だ。ザックジャパンはこの日、W杯3次予選のアウェー2試合に備えて事前合宿地ドーハに向けて出発したが、再び強力な武器を欠くことになった。

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2011年11月6日のニュース