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オリヴェイラ監督6冠誓う!J歴代最多へ“魔法かける”

[ 2011年10月28日 06:00 ]

6冠獲得を誓う鹿島のオリヴェイラ監督

ナビスコ杯決勝 鹿島―浦和

(10月29日 国立)
 ナビスコ杯は29日、国立競技場で浦和―鹿島の決勝が行われる。鹿島のオズワルド・オリヴェイラ監督(60)は過去にリーグ3度、天皇杯2度の優勝を経験。初のナビスコ杯制覇を成し遂げれば、自身6回目の国内タイトル獲得となり、J監督の史上最多タイトルホルダーとなる。偉業達成に向け、27日は非公開でトリックプレーを練習するなど入念に準備を進めている。

 選手取材禁止の完全非公開で行われた27日の練習後に、オリヴェイラ監督がナビスコ杯制覇への強い決意を示した。07年の就任以降、リーグ3回、天皇杯2回の優勝経験を誇るが、ナビスコ杯は初の決勝の舞台。今季リーグ戦は既に優勝の可能性が消滅しており「監督業は勝つことで評価される。一番、身近なタイトル獲得に全力を注ぐ。ナビスコ杯は僕が獲っていない唯一の国内タイトル。特別な思いがある」と力を込めた。

 浦和を撃破して自身6回目の国内タイトル獲得となれば、元鹿島監督のトニーニョ・セレーゾ氏(56)を抜き、J監督史上単独最多のタイトルホルダーとなる。5季連続のタイトル獲得も過去に例はない。リーグ3連覇を達成した07~09年には、監督就任からの最速50勝記録を樹立している名将に、また新たな勲章が加わることになる。

 準備に余念はない。2日連続の非公開となったこの日は、PKを含むセットプレーを入念に確認。一発勝負の決勝のためだけに特別に用意したトリックプレーの練習も繰り返し行われたもようだ。指揮官は「練習を公開すれば、多くの情報が漏れる。非公開は特別ではない。レッズは個人能力の高い選手が多いが、対抗する準備はできている」と自信を口にした。“オズの魔法使い”と称される采配は天下一品。満員の国立競技場で、監督就任から10日足らずの敵将との格の違いを見せる。

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2011年10月28日のニュース