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これが世界基準 ユングベリ 清水初合流で魅せた高速ダッシュ

[ 2011年9月4日 12:31 ]

ヒールでパスを出すユングベリ(左)

 J1清水入りした元スウェーデン代表MFフレディ・ユングベリ(34)が3日、静岡市の三保グラウンドで1週間ぶり練習を再開したチームに初合流。まずはコンディションを上げることが目的だったが、ミニゲームでは爆発的な加速を見せるなど、試運転ながら世界基準のプレーを随所で示し、チームメートを驚かせた。

 5対5のミニゲーム。ユングベリは攻撃している側でプレーする“フリーマン”を務め、ほとんどパスをさばく役目を担った。一度だけ猛ダッシュする場面があったが、ボールを追ってMF柴原と競走となり「ものすごい加速だった。追いつけなかった」と柴原は度肝を抜かれた。

 清水入りへ、直接交渉に乗り出したゴトビ監督は「彼はフリーの選手を見つける素晴らしい能力がある。ラストパス、ラストタッチ…。そして勝利のメンタルがある。他の選手には彼が水を飲むところも見てほしい」と1人の加入でチームが急成長することに期待を高めた。一方で「一日一日の練習後の反応を見たい。その次はホームゲームがある」と同監督は急ピッチで10日の磐田戦(エコパ)に合わせるユングベリの調整に“待った”をかけ、慎重にデビュー戦を決めていく方針だ。

 ユングベリは「木曜日にしっかり話したい。それまで待ってほしい」と8日に予定されている会見までコメントは差し控えることを宣言したが、報道陣と一人一人握手するなど、大物の風格をいかんなく発揮した。

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