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約束守った…高原 被災者50人を自費で招待

[ 2011年8月17日 14:29 ]

岩手・山田町の被災者のためにも2戦連発を狙う高原(右)。左は小野

 清水のFW高原直泰(32)が、東日本大震災で被災した岩手・山田町の山田中、山田高サッカー部員と父母ら約50人を、20日のC大阪戦(アウスタ日本平)に自費で招待することになった。チケット代だけでなく大型バスも用意するビッグなプレゼント。特別な一戦で、今季3度目の2戦連発を“お土産”にしてもらうつもりだ。

 高原は7月14日、ゴトビ監督とMF小野とともに山田町を訪問。連戦が続く中、盛岡からバスで片道2時間30分かけて出向き、サッカー教室などで触れ合って被災者に勇気を与えた。その際「みなさんをアウスタに招待したい」と約束。約1カ月かけてクラブを通じて日程を調整するなど、準備を進めてきた。まさに有言実行だった。

 「自分たちのゲームを見てほしかった。自分たちのできることは限られる。喜んでもらえる試合にしたい」と高原は力を込めた。チームは前節13日の大宮戦で連敗を3でストップし、自らも4試合ぶりゴールを決めた。「まずは闘うこと。そういうものを常に出さないと勝てない。それをチームに浸透させたい。そのためにも練習から100%でやらないと」。この日も猛暑の中、大粒の汗を流しながら、小野とともにチームの先頭に立った。

 C大阪には7月23日のアウェー戦で0―4と大敗している。そんな相手だからこそ、高原はプロの姿勢を、山田町の人たちの前で見せる。

 <GK山本海 居残りでキック猛特訓>大宮戦で15戦ぶり先発復帰し、完封勝利に貢献したGK山本海が、居残りでキック練習を行った。大宮戦では好セーブでピンチを阻止したものの、ゴールキックの精度が低く、ここからピンチを招くこともあった。「あからさまに、やりました。練習試合もほとんどないまま、出場したのもありますが、あらためてボクは下手だと思った」と言いながら山本海は必死にボールを蹴った。

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2011年8月17日のニュース