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“マツ、さよなら”中田氏 無言も悲しみ深く…

[ 2011年8月10日 06:00 ]

数珠を手に斎場を出る中田氏

 急性心筋梗塞のため、34歳の若さで4日に亡くなった元日本代表の松田直樹さんの葬儀・告別式が9日、出身地の群馬県の桐生市斎場でしめやかに営まれた。

 戒名は「照徳嶺樹清居士(しょうとくりょうじゅせいこじ)」。02年W杯日韓大会などで松田さんとともに戦った中田英寿氏(34)も参列したが、サングラスで顔を覆い、視線を落として斎場を後にするなど沈痛な面持ちだった。関係者、サポーターら約2000人が松田さんとの最後の別れを惜しんだ。

 涙で腫らした目を隠していたのか、斎場を後にする中田氏の顔は大きなサングラスで覆われていた。葬儀・告別式の始まる約45分前の午前10時45分に会場入りした際は黒縁メガネをかけていただけに、式後の“変化”は悲しみの深さを物語っているように見えた。

 中田氏は松田さんと同じ77年生まれで、各世代の代表でともにプレー。96年アトランタ五輪、00年シドニー五輪などの世界大会を戦った仲間で、02年W杯日韓大会後には一緒に温泉地へ慰安旅行にも出掛けている。この日は最後まで無言を貫いた中田氏だったが、思い出は数え切れないほどあった。

 前日の通夜に続き、元日本代表監督のトルシエ氏ら多くのサッカー関係者らが列席。FIFAのブラッター会長、レアルマドリードなど海外から多くの弔電も届いた。

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