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なでしこ、銀座で優勝パレード!石原都知事が猛プッシュ

[ 2011年7月21日 06:00 ]

都庁を訪問した(右から)佐々木監督、鮫島、(1人あけて)熊谷はサイン入りユニホームを石原都知事に手渡す

 なでしこジャパンが東京・銀座で優勝パレードを行うプランが浮上した。女子W杯ドイツ大会を制したなでしこジャパンの佐々木則夫監督(53)、DF鮫島彩(24=ボストン)、熊谷紗希(20=浦和)が20日、東京都庁を表敬訪問した。石原慎太郎都知事(78)は監督、選手をねぎらうとともに、19日の帰国後、優勝パレードが開催されなかったことについて関係者を一喝。今後の開催を猛プッシュした。

 沢が、宮間が、丸山が、今をときめくなでしこジャパンが花の銀座をパレードする。粋なプランが持ち上がった。激闘に次ぐ激闘で女子W杯を制したなでしこジャパンの人気、注目度は上昇の一途。既に社会現象だ。国民栄誉賞授与の声も上がっている。だが、祝賀ムードはそれだけにとどまらない。

 佐々木監督、鮫島、熊谷はこの日、東京都庁を表敬訪問。迎えた石原都知事はまず「本当にありがとう。最近、くだらんことが多い中、あなた方のおかげで一縷(る)の望みが持てる」と偉業を称えた。しかし話題が周囲の対応に移ると表情がひょう変。鬼の形相で“石原節”を連発させた。

 「国も、政府も、東京都も、バカだよ。選手は十何時間もかけて(ドイツから)帰ってきたのに、何でそのまま銀座とかでパレードをやんないの?1、2時間でいい。選手は大変だけど絵になっただろうし、盛り上がって喜んだはず。担当局長を怒ったところだよ。もうボケナスだよ。発想力、企画力がない」。あまりの勢いに場の雰囲気が凍り付いたほどだった。

 ただ決して放言ではない。関係者によれば、石原知事の発言を受け、今後「銀座パレード」実現に向けて動きだす可能性が高いという。日本サッカー協会の小倉会長も「何か大々的にやりたい」と話しており、セレモニー開催には前向きだ。

 今週末にはなでしこリーグが再開。ドイツのフランクフルトに移籍する熊谷ら欧州組も8月には渡欧するため、実現は今秋以降になる公算が大きい。コースは銀座のメーンストリート「中央通り」。日本橋から銀座8丁目の博品館前までの約3キロが有力だ。

 09年11月、7年ぶり21回目の日本一に輝いたプロ野球の巨人が銀座をパレードした際は約34万人を動員した。下馬評を覆して初優勝。東日本大震災からの復興のシンボルともされる、なでしこジャパンの世界一の反響は、巨人のそれをはるかに上回る。より多くのファンが詰めかけそうだ。

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2011年7月21日のニュース