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ムードメーカー丸山桂里奈 なでしこの結束を高めた「歌」とは…

[ 2011年7月21日 15:22 ]

準々決勝でドイツに勝利し、岩清水梓(左)と抱き合って喜ぶ丸山桂里奈

 19日に凱旋したなでしこジャパンメンバーが、口をそろえて勝因に挙げたのが「団結力」だった。先輩、後輩と分け隔てなく、目標に向かって一致団結。中でも天性の明るさでムードメーカーとして一役も二役も買ったのが、FW丸山桂里奈(28)だ。

 「全てが面白いですけど、特に山郷さんとのやりとりや会話が面白い」。W杯期間中の宿舎の様子をそう振り返るのはFW大野。食堂では2人の掛け合い漫才が繰り広げられたという。大野は「2人ともマイペースで2人のやりとりや会話に対してみんなで突っ込んだりしてました」と当時の光景を思い浮かべながら笑った。

 中でも最高の盛り上がりを見せたのが、丸山がアカペラで歌うバースデーソングだったという。大会期間中には、9日にFW安藤が29歳の、15日にはFW永里が24歳の誕生日を迎えた。スタッフが用意したケーキにろうそくを立てて、さあバースデーソングという時に、どこからともなく「桂里奈、歌え!」と声が飛ぶ。すると、まんざらでもない顔をした丸山がすっと立って歌いだす。「その歌い方がまた面白いんですよ」(大野)。ムードメーカーの一曲でボルテージは最高潮となり、チームの結束はさらに高まったという。

 大野は「桂里奈のバースデーソングはこれからも引き続き歌わせたいですよね」。丸山はピッチでも決勝トーナメント1回戦のドイツ戦で値千金の決勝弾を決め、さらに米国との決勝戦でも貴重な同点弾を演出した。ピッチ内外で活躍した丸山は、大会を通じて団結力をさらに高めたチームの“原動力”となった。

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2011年7月21日のニュース