×

代表では個より組織 関塚ジャパンを支える“仕事人”パサー

[ 2011年6月18日 09:00 ]

チームのためパサーに徹する東

ロンドン五輪への道「オレも主役」 MF東慶悟(20=大宮)

 タレントがそろう関塚ジャパンの攻撃陣。突破力を武器にする永井や原口とは対照的に、MF東慶悟(20=大宮)は正確無比なパスと的確なポジショニングなど目立たない仕事で貢献する。さらに、中盤の全てのポジションをこなすマルチな才能を持っており、背番号10を任される不可欠な存在となった。

 ただ、東がパサーに徹しているのは、あくまでもチームのためだ。「自分のプレー、自分のプレーになって、バラバラになることがある」という課題があるため、「パスをつなぎながら、うまく周りを使いたい」と言う。所属する大宮では常に「ゴールを決めたい」と得点にこだわりを見せるが、代表では組織を機能させることに重点を置いている。

 そんな東をエースストライカーも認めている。東の出身地である福岡県北九州市で小中学校時代を過ごした永井は「凄いやつがいる」と当時から存在を知っていたという。U―22日本代表でチームメートになってからも積極的にコミュニケーションを取り、8日に行われたJ2湘南との練習試合の後は横浜市内で2人だけで食事。「サッカーの話はしない」とはぐらかしたが、ピッチ内外でホットラインの完成を進めている。

 15日の練習で行われたサイド攻撃の確認でもトップ下に入り、軽快な動きを見せた。「(攻撃陣は)みんな凄い選手ばかり。チームとして戦いたい」。東が前線をまとめれば、おのずとクウェート戦の勝利は見えてくる。

 ◆東 慶悟(ひがし・けいご)1990年(平2)7月20日、福岡県北九州市生まれの20歳。北九州市立若松中から大分トリニータU―18に進み、09年に大分のトップチームに昇格。23試合に出場し、2得点を記録。昨季はJ2ながら29試合に出場して6得点。今季から大宮に移籍した。1メートル78、69キロ。

続きを表示

2011年6月18日のニュース