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宮市 来季も期限付き移籍で欧州カップ戦に出場も

[ 2011年6月18日 06:00 ]

来季も期限付き移籍で欧州CLに出場も浮上した宮市亮

 フェイエノールトのFW宮市亮(18)が、来季の欧州CLに出場する可能性が出てきた。英ラジオ局「トークスポート」は保有権を持つアーセナルから来季もオランダへの期限付き移籍となることが濃厚とし、今季2位のトゥエンテ、同4位のAZが獲得に興味を示していると報道。フェイエノールト残留の可能性もあるが、トゥエンテは欧州CLの予選出場権を獲得しており、さらに高いレベルでプレーできる道も開けてきた。

 今季オランダでブレークした18歳の若武者が来季、世界最高峰の舞台に挑戦できる可能性が出てきた。英ラジオ局「トークスポート」はフェイエノールトのFW宮市の来季所属先について、フェイエノールト残留のほかにもトゥエンテ、AZが浮上したと報道。トゥエンテは欧州CL、AZは欧州リーグのそれぞれ予選出場権を獲得しており、移籍が実現すれば国内リーグに加えて欧州カップ戦でも経験を積める。

 先月帰国した際に宮市は「アーセナルでやりたい気持ちはもちろんある」と語っていたが、来季もオランダへ期限付き移籍することが濃厚だ。英国の就労ビザ取得条件となる「過去2年間の国際Aマッチ出場率75%以上」は満たしておらず、同局によるとU―22日本代表の招集が見送られたことで特例でのビザ取得は絶望的になったという。

 また同局は、宮市との契約延長を熱望するフェイエノールトについて、今季の活躍で大幅に上昇する期限付き移籍金を支払えない恐れがあるため、トゥエンテ、AZなど今季の上位チームが獲得に興味を示していると伝えている。トゥエンテに移籍して欧州CL予選を勝ち抜けば、本大会でインテル・ミラノのDF長友、ドルトムントのMF香川、CSKAモスクワのMF本田らとの日本人対決が実現するかもしれない。保有権を持つアーセナルが、宮市の未来にどのような決断を下すのか注目が集まりそうだ。

 ▼日本人選手の来季欧州CL出場 今季ブンデスリーガで優勝したドルトムントMF香川、同セリエAで2位のインテル・ミラノDF長友、昨季ロシアリーグ2位のCSKAモスクワMF本田がそれぞれ本大会の出場権を獲得している。FW宇佐美(G大阪)の移籍が決定的なバイエルンMは今季3位で予選からの出場。今季欧州CLに出場した内田が所属するシャルケはリーグ14位と低迷し連続出場を逃したが、ドイツ杯で優勝して来季の欧州リーグ出場を決めた。

 ▽トゥエンテ オランダ西部のエンスヘーデを本拠地とする2クラブが1965年に合併して誕生。2009~10年にリーグ初優勝、オランダ杯は今季を含め3回優勝。中心選手はオランダ代表GKボシュケル。本拠地はグロールシュ・フェステ(2万4000人収容)。

 ▽AZ ホームはアムステルダムから北西約30キロのアルクマールで67年創設。チーム名は合併したアルクマールとザーンストレークの頭文字。主な優勝はリーグ2回、オランダ杯3回。主将はオランダ代表MFスハールス。本拠地はDSBスタディオン(1万7000人収容)。

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2011年6月18日のニュース