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永井 左足首ひねり練習離脱…五輪予選初戦ピンチ

[ 2011年6月18日 06:00 ]

U-22代表練習、フィジカルメニューで汗を流す永井(中)だったが…

 ロンドン五輪出場に黄信号がともった。U―22日本代表は17日、アジア2次予選のクウェート戦(19、23日)に向けて豊田市内で最終合宿をスタート。冒頭25分以外は非公開で行われた練習で、FW永井謙佑(22=名古屋)が左足首をひねるアクシデントが起きた。すぐに練習を切り上げて宿泊先のホテルに直行し、治療を行った。負傷の程度は明かされていないが、ホームで迎える19日のクウェート戦は絶対的エースが欠場する可能性が出てきた。

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 関塚ジャパンがアクシデントに襲われた。19日のクウェート戦を前に、絶対的エースの永井が雨で湿っていたピッチで左足首をひねって練習から離脱した。アイシングなどの簡単な治療を施した後、チームの練習終了を待たずにホテルに戻った。「1対1の練習中に、相手をかわそうとして踏ん張った左足をひねった。ドクターに診てもらってホテルに帰しました」。原技術委員長は非公開練習での不運な出来事をそう説明した。

 選手たちには動揺が広がった。「いつやったのか分からなかった」「状態が分からない」「歩いていたので大丈夫とは思うけど」と一様に困惑の表情を浮かべた。関塚監督は「ちょっと足首をひねった。大事をとって治療に専念させた」と気丈に振る舞ったが、表情には緊迫感が漂っていた。

 50メートル5秒8の俊足と正確なキックが武器の永井は、関塚ジャパンの立ち上げ以降、対外試合11試合でダントツの8得点。チームの総得点24得点のうちの3分の1を占めている。相手チームは1トップの永井に対して厳しいマークで来るのは必至だけに、関塚監督は永井がマークの薄くなるサイドに流れて起点となる練習も重ねてきた。まさに永井中心のチームづくりだった。

 指揮官は「永井の特長は他の選手と違う。(欠場なら)攻撃のバリエーションを使えるようにしたい」と攻撃陣の再編成の可能性も示唆。トップ下でコンビを組んでいたMF東は「永井は凄い選手。その分を補いながら、みんなでやっていかないと」と危機感を募らせた。永井の代役となる可能性が高いFW大迫は「立ち上がりから積極的にシュートを放っていきたい」と気持ちを先発出場へと切り替えた。

 原技術委員長は「追加招集は考えていない」と永井が軽傷であることを期待したが、痛めた箇所が足首だけに予断を許さない。チームの得点源を欠く可能性が出てきた関塚ジャパンは、ロンドン行きに暗雲が垂れ込めた。

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2011年6月18日のニュース