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G大阪1位突破!遠藤「狙い通り」公式戦100点弾

[ 2011年5月12日 06:00 ]

<G大阪・天津泰達>後半29分、遠藤は直接FKを決める

ACL1次リーグE組 G大阪2―0天津泰達

(5月11日 万博)
 G大阪が4年連続の決勝トーナメント進出を果たした。11日にホームで天津泰達(中国)と対戦し、日本代表MF遠藤保仁(31)のFK弾などで2―0で勝利。勝ち点10で並んだ天津泰達を当該対戦の得失点差で上回り、E組1位通過となった。ベスト8進出を懸ける24日の決勝トーナメント1回戦は、ホームにG組2位・C大阪を迎え撃つ「大阪ダービー」となった。
【試合結果 1次リーグE組 決勝トーナメント】

 集中していた。肌を突き刺す豪雨の中、0―0で迎えた後半29分。スタジアムに漂う不穏な雰囲気を遠藤が払しょくした。ゴール左20メートルのFKで右足を振り抜くと、低い弾道で8枚の壁の右側をすり抜けたボールはゴール右隅に突き刺さった。

 「雨は気にならなかった。コース、スピード、全てが良かった。狙い通り。1位突破を達成できて良かった」。値千金の先制弾を決めると誇らしげに両腕を突き上げ、仲間からは頭を叩かれるなど手洗い祝福を受けた。

 引き分けなら1次リーグ敗退の可能性があった一戦は、前半0―0で折り返した。その時点で勝ち点1差で追う済州(韓国)が1点リードという情報が入った。西野監督は後半早々にDF金承龍に代えてMF宇佐美を投入し、今季初の3バックに変えるなど早い勝負に出た。そんな中、遠藤だけは「焦りはなかった」。公式戦通算100得点のオマケまでつき、指揮官も「伝家の宝刀が出ましたね」と最敬礼だ。

 後半ロスタイムのPKは通常なら遠藤の役割だが、キッカーを宇佐美に譲った。「お前、1点も取っていないんだから」。悩める19歳を再生させるための、遠藤なりの親心だった。

 決勝トーナメント1回戦の相手はC大阪。ACLで初めて“大阪ダービー”が開催される。「お互いに知り尽くしたチーム。厳しい試合になるけど勝てば良い」。8強入りを懸けたライバルとの一戦でも「背番号7」が主役を務める。

 ▼天津泰達・ハーン監督 G大阪は良いチームで、試合の結果は想定内。終盤にコントロールを失い、崩れて2点を失ったことが残念だ。

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